説明不要なほどにダサいけど、めちゃくちゃページが軽くて爆速表示される「阿部寛」のHP。
さんざんダサい・古いとまわりから言われ続けてきたにも関わらず、「(売れなかったときから自分を応援し続けてくれた)ファンが作ってくれたものだから」とホームページを新しく作り替えないで大事にしてきた阿部寛。

阿部寛のホームページ
http://abehiroshi.la.coocan.jp/
(※使用しているブラウザやセキュリティソフト、SNSによっては、URLの「http://」を自動で「https://」に変換してしまい、HPが見えなくなる場合があるので注意。たまに「重い」「つながらない」って騒いでいるやつはだいたいコレ)
結果として、平成→令和と時代を乗り越えて唯一無二の個性として周知され、阿部寛のHPは老若男女問わず有名になった。
自分も阿部寛は大ファン。
個性があっていい役者だよね。
HPを初めてみたときはあまりのダサさに驚いたけど、HPの制作裏話(ファン制作)や爆速表示されるHPの作りに興味が出たので、検証・考察してみた。
そもそもみんなが騒いでいる『阿部寛のホームページが爆速で速い』とは?
インターネット上のホームページを見るためには、パソコンやスマホ、タブレットなどのデバイス(危機)を使い、インターネットにアクセスする必要がある。
そして、その時の電波状況や通信速度によって、デバイス上に表示されるスピードが遅くなったり、速くなったりする。
そのほかにも、見たいホームページそのものの容量が大きいと、その分、データ通信量が多くなってしまい、電波状況や通信速度が速くても、やはり表示速度が遅くなる場合もある。
つまり、ホームページが早く表示されるためには
- 使用している通信会社の通信速度
- 作られているホームページ自体の容量(画像やhtml/CSSなど)
この二つがデバイス上で早く表示されるためのカギとなる。
逆言えば、回線が早く、ホームページの容量も少なければ、通信量が最小限で済むので爆速で表示されることになる。
さらに、「どんなに回線が遅くても、ホームページの容量が小さければ、表示される」というわけである。
通信障害時に、SNSでトレンドに阿部寛のホームページが話題に上がる理由が、まさにコレである。
通信障害時は回線の通信速度が制限されてしまうため、普段何気なく見ているホームページがなかなか表示されず、ストレスを感じてしまいがちだが、阿部寛のホームページは容量が最小限なので、通信制限下でも問題なく表示されてしまう。
このため、阿部寛のホームページを使って通信状況を確認する方がたくさんいる。
阿部寛のホームページが表示されたなら通信障害で通信速度制限がかかっている状態、もし表示されないのなら完全に通信不可の状態というわけだ。
- 通信制限かかってるから、阿部寛のホームページしか見れない
- 通信制限になった時は、阿部寛さんのホームページを見て通信制限の重さを調べる
- デジタル庁のHPは、阿部寛のホームページみたいにどんな環境でも一瞬で読み込めるのが理想ではないですかね
- 機内モードでも開ける阿部寛のホームページはすごい!
たまにしかない通信障害なので、せっかくだから阿部寛のHPをネタにして全力で楽しんでいる。
つまり『爆速で繋がる』というのは、どんなに重い回線状況でも爆速で表示される阿部寛さんのホームページを指してる。
阿部寛のホームページはファンが作ったもの
阿部寛さんのホームページを検証するにあたり、この爆速ホームページを誰が作成したのか気になるところ。
一般的には事務所がデザイン会社に依頼して、所属しているタレントのホームページを作るものだろう。
デザインは……その時の時代の流行りというものがあるので、ホームページがどんどん作られ始める1990年代というならこのデザインも不思議ではない。
デザインとして表現できる方法も限られていた。
そんな中、阿部寛のホームページが当時のイチファンによって作られ、後々、事務所から公認サイトとして認められたことは、知っている方も少なくない。
とは言え、普通に考えるなら、人気芸能人のホームページをファンの方が作るというのは、俄かには信じられない話だが、この疑問について、阿部寛さんの所属事務所が『週刊女性』の取材で、次のように答えている。
「阿部、名取ともにファンの方が作ってくださっているので、今後変更の予定はありません。」
(週間女性より引用:https://news.line.me/articles/oa-shujoprime/dcdf2d927d11)
このように阿部寛さんの所属事務所が取材に対して、ハッキリと『ファンが作ったファンサイトである』と回答。
現在は事務所公認の阿部寛公式サイトとして運営されている。
阿部寛さんがファンを大事にしている一面がでたコメント。
さすが阿部寛。熱い男だ。
阿部寛のホームページの表示速度がなぜ爆速で軽いのか?
上で阿部寛のホームページは、容量が少ないためデータ通信量が少なく済み、その結果爆速で表示されると説明した
では、実際に、ホームページを作っている要素である『画像』と『html』が阿部寛のHPはどれくらいの容量なのか、検証してみる。
ソース(html)の容量|阿部寛のHPの中身
まずホームページを作るのに最低限必要なhtmlメインソース『index.html』を確認してみる。
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS">
<meta name="GENERATOR" content="JustSystems Homepage Builder Version 20.0.6.0 for Windows">
<meta http-equiv="Content-Style-Type" content="text/css">
<title>阿部寛のホームページ</title>
<script type="text/javascript" src="http://gc.kis.v2.scr.kaspersky-labs.com/FD126C42-EBFA-4E12-B309-BB3FDD723AC1/main.js?attr=fDeX_lgR3Uns7WA-nr_ah0v6UzNCG9XG6Fq9VSeK8V6WKpN_6qdPq-mxmTVVh_N7KTw7YzrPnubDpNRtmka6hQ" charset="UTF-8"></script></head>
<frameset cols=18,82>
<frame src="menu.htm" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="auto" name="left">
<frame src="top.htm" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="auto" name="right">
<noframes>
<body></body>
</noframes>
</frameset>
</html>メイン表示となるindex.htmlのソースが、たったの15行という短さ!
短っ!
そして、9行目と10行目に、令和の現在ではすっかり使われなくなったframeの中に、トップページ『top.htm』とメニューページ『menu.htm』の2つが記入されている。
つまり、阿部寛さんのホームページは、メインとなる『index.html』ページに、左側『menu.htm』と右側『top.htm』の3つのhtmlソースが表示されていたわけである。次に左右のソース内を確認したところ、左側『menu.htm』が104行、右側『top.htm』が187行だった。
結果、全部のソースの長さは306行となり、この3つのソースを全部合わせたところ、textファイルで10KBとなった。
htmlの容量:10KB
驚きの少なさ。
個人の簡易HPですらこの10倍はあっても不思議じゃない…。
画像の容量|阿部寛のHPの中身
次に画像容量。
阿部寛さんのホームページに使われている画像は、ご自身の写真と『ABE Hiroshi』のローマ字テキスト画像の2枚。
画像2枚のそれぞれの容量は
| 画像 | 容量 |
|---|---|
![]() | 25KB |
| 3KB |
画像は2枚合わせて28KB。
ということで、テキストファイル10kbと画像28kbを足して、阿部寛さんのホームページ容量は、全部で38kb。
最低限のhtmlソースと、必要最低限画像だけ載せることで、38KBにまで容量を抑制していた。
(ほんと驚きの容量の少なさ(笑))
阿部寛のホームページが通信制限下でも爆速な理由
さらに、38KBがどれくらい小さいデータ量なのか?ということを検証。
まず比較するデータ量の単位は、以下のようになっている。
【データ容量の単位】
1GB = 1,024MB = 1,048,576 KB
一般的に毎月スマホのデータ通信量は、3GB~5GBで通信会社と契約している方が多いだろう。
不足したら追加でギガ買うのがメジャーなのかな。
そして通信速度について、おおよその速度目安は下記のようになっている。
| 通信状態 | 通信速度 |
|---|---|
| 通常時の通信速度 | 10~30M |
| 低速時の通信速度 (※通信速度制限時) | 約128KB(0.128MB) |
通常時のスマホ通信速度が10~30Mbps程であるのに対して、通信制限がかかり、低速時の通信速度は128KB(0.128MB)という、約200分の1まで速度が落ちてしまう。
しかし、阿部寛のホームページは『データ量38KB』だから、低速128KBでもらくらく表示!
これが通信制限時でも爆速表示の理由だった!
阿部寛の芸能経歴をちょっと追ってみる
爆速の阿部寛さんのホームページは、いつごろできたのか?
ということを知るためには、まずは阿部寛さんご自身の芸能歴を遡ることが不可欠。
阿部寛の経歴をさかのぼると、大学在学中の1985年に実姉にすすめられて「集英社第3回ノンノボーイフレンド大賞」に応募し、見事に優勝したところから芸能活動がスタート。
優勝後は「メンズノンノ」の専属モデルとしてモデルデビュー。
実姉様、ほんとうにありがとう。
持ち前の高身長とスタイルの良さで、何度も表紙を飾る人気モデルに。


俳優デビューとなった「はいからさんが通る」の阿部寛。若いー。
しかし、その後はお仕事に恵まれず、毎日パチンコで生計を立てていた不遇の時代も……。
そして、2000年、仲間由紀恵さんと共演したドラマ『TRICK(2000年)』で俳優として大ブレイク!
この後の活躍はすさまじく、映画やドラマにひっぱりだこの人気俳優に!。

ドラマや映画はもちろんのこと、時代劇にも精力的にチャレンジ。
天下のNHK大河ドラマでは、『八代将軍吉宗』『義経」『天地人』などの主要な役柄で出演。
テルマエ・ロマエではローマ人よりローマ人顔で世界を驚かせたり、さらに、2023年には大河『どうする家康』で、武田信玄役としての出演が話題。
日本を代表する名俳優に。
このようにドラマから映画、時代劇と幅広く活躍される阿部寛さんですが、ファンサイトが作られたのは、俳優としてブレイクする前の1996~1998年ごろ。まさにインターネット黎明期の真っただ中。
そうなると、モデル時代からファンの方がずっと阿部寛の活躍を追って、ホームページを制作・運営してきたことになる。
阿部寛のホームページアーカイブ(履歴)

阿部寛さの爆速ホームページがいつ頃から存在しているのか?
気になったので、ついでにネットのアーカイブ(履歴)で追えるところまでおってみたところ、Yahooのキャッシュから過去のアドレス(http://homepage3.nifty.com/abe-hiroshi/)を発見。
1998年まで辿れた。
別のファンサイトの紹介では、2001年の時点ですでに公式サイトだった模様。
令和の今でこそ懐かしさと平成匂を覚えるホームページのデザインも、確かに1998年なら時代にマッチしたデザイン。
(このデザインが2020年代までずっと継続するとは、誰が想像しただろうか)
1998年はWindows98が発売された年。
しかしながら、インターネットの普及は学校や会社にとどまるところが多く、まだまだ国内インターネット人口が1,000万人をようやく突破した年でした。
家にあったとしても、でっかいブラウン管のモニターと、でかいデスクトップ本体。
一人一台スマホを保有し持ち歩くことができる現代には程遠い普及率である。
この時のホームページ管理者情報を確認してみると、下記のように記載。

力強いホームページ開設意図の下にある、下記の一文に注目。
この一文から、1998年6月時点にはすでに阿部寛さんの所属事務所に許可を得た公認サイトとして運営していることに。
1ファンが作ったファンサイトが事務所の承認を得て公認サイトになることは、当時でも非常に稀。
普通ならばありえない。
しかし、こんな1998年というインターネットが普及し始めた当初から阿部寛さんを熱心に応援していたことで、事務所に認められたんだろう。すばらしい。
ちなみに1998年のアーカイブには、実際に阿部寛さんご本人のインタビューコーナーが設けられおり、阿部寛自身がサイトを認知し、交流していることが分かる。

まだインターネット普及率が低いというものあるだろうけど、阿部寛の公式ホームページの訪問者数が1333人というのは、現在では信じられない少なさ。
1998年頃、阿部寛はモデルの仕事が落ち着いて、俳優としてブレイクしておらず、芸能関係のお仕事も少なかった時代。(仕事がなくて毎日パチンコ通いしてたとか)
なので、そんな仕事がなかった時代でも、一生懸命応援してくれるファンサイトは、阿部寛さんにとって非常に心強かったんだろうことは想像に容易い。
阿部寛の爆速ホームページは過去に消滅する危機があった
2004年からずっと阿部寛さんのホームページがあったニフティのホームページサービス「@homepage」が終了するのに伴い、別のサーバーへのホームページ移転を余儀なくされる。
この移転騒動のとき、『新しいサーバーへの移転に伴い、長年親しまれてきたデザインが、新しいデザインに変わってしまうかもしれない……』と、ファンの間で不安視された。
20年近く、ずっと同じ古くてダサいデザイン。
サーバーの移転を機に、他の芸能人のようなオシャレなデザインになってもおかしくない。
けれど、時代に流されない90年代の古き良きデザインに、親しみと愛着を持っている方も多かった。
そして移転後、これまで通りのデザインが変わらず継続されて表示されると、安堵と共に
「文化財指定されてもいい」
「これを見ると安心する」
「ずっとこのホームページがいい」
といった喜びの声が、ホームページを愛する多くのファンからあがった。
事務所も阿部寛本人がこれでいいなら、HP制作依頼で余計なお金を使わずに済んだことだろう。
ホームページについて阿部寛本人がコメントする

2022年公開の阿部寛主演映画「とんび」では、公開初日舞台あいさつで、共演者から自身のホームページのリニューアルを提案される場面があった。
そのインタビューで、阿部寛さんは
と、遠まわしにリニューアルについて否定のコメント。短いコメントで、本質を見抜いている。
そう。人気なんだよ、阿部寛のHP。
また、スポーツ報知のインタビューでも
と答えており、自身もホームページを気に入っている様子。
しかし、単にダサイデザインでファンから人気だから気に入っているというわけではなく、ホームページが作られた経緯も相まって、大切に思っているコメントも残している。
この通り阿部寛さんがファンが作ってくれたホームページをとても大切に思っていることがわかる。
これならリニューアルされることなくずっとこの愛すべきダサいデザインのホームページで継続してくれそう
阿部寛のホームページが重い・繋がらないという噂の真相
上で阿部寛のホームページが爆速で繋がると説明したばかりだけど、たまにSNSなどで阿部寛のホームページが重くなって繋がらない、という書き込みを見かけることが増えた。

この原因については、上でも少し書いたが、ユーザーが使用しているブラウザやセキュリティソフト、SNSが、URLを自動変換していることが原因であることがほとんどだ。
では、URLを自動変換とはどういうことか?
それは、阿部寛のHPアドレスである「http://abehiroshi.la.coocan.jp/」のあたまの部分の「http://」が「https://」に自動変換されてしまうということである。
なぜそのようなことが起こるのか?
元々httpは昔から使われ来たインターネットアドレスの規格だが、10年くらい前からインターネット犯罪が増えたことにより、セキュリティを高めるためにhttps化(SSL化)が推奨されるようになった。
もちろんhttpsの方がセキュリティは高く、PCなどデバイスへのウィルス感染や詐欺サイト表示も防げる。
ブラウザやセキュリティソフトはそれらを自動判定し、ユーザーが犯罪に巻き込まれないようセキュリティの甘いサイトは初めから表示しないようにする。
その一環として、元からセキュリティが甘いhttpのサイトは表示しないか、URLをhttpsに変換して表示する。そしてhttps化されていないサイトは、当然表示されない。
阿部寛のホームページが突然見えなくなるのは、これが原因と考えられる。
見えないときは、URLを確認してhttpでアクセスすれば見れるようになるので安心。
阿部寛のホームページは過去に1度だけ本当に繋がらないときがあった。
上で散々、阿部寛のホームページが爆速で、どんな通信状況でもつながると説明してきたが、過去に一度だけ繋がらないという事件があった。
しかし、これは阿部寛のホームページが本当に重くなったのが原因ではなく、サーバーが落ちてしまったのが原因ということだ。
元々阿部寛のサイトデータがあるサーバーが、何らかの原因で不安定で、表示が怪くなっていることに気づいたファンがSNSで拡散してしまい、アクセスが集中したことで不安定だったサーバーが落ちてしまったのだ。
どんなに軽量な阿部寛のホームページでも、サーバーが落ちてしまったら表示されなくても当然だ。
サーバーが復旧した後は、ちゃんと見えるようになった。
